Profet AI(日本プロフェトAI株式会社)とZentera Systemsは製造業におけるエージェント型AI(Agentic AI)の活用をより安全に推進するための市場展開パートナーシップを締結したと発表しました。
今回の提携により、ZenteraのEnsage AIは、Profet AIのDomain Twin™プラットフォームに対し、コンピュート層およびネットワーク層におけるゼロトラストセキュリティを提供します。Domain Twin™は現在半導体・電子機器・PCB・EMS・先端材料などの分野で、300社を超える製造企業に導入されています。
Profet AIは、アジア市場において、製造業向けノーコードAutoMLソフトウェアのリーディングカンパニーとして事業を展開してきました。同社のDomain Twin™プラットフォームは、熟練エンジニアが蓄積してきたプロセス調整・品質判断・パラメータ最適化といった暗黙知を、デジタル化した上で再利用可能なAIモデルとし、生産ライン・工場更にはグローバル拠点へと展開可能にします。
又Profet AIがエンタープライズ向けAIエージェント機能を持つAI Studioを通じて、AIエージェント機能を拡張する中、AIエージェント・製造データ・企業リソース間の接続をいかに安全に保護するかが重要な導入課題となっています。今回の統合ソリューションは、既存のネットワークやインフラを大きく変更することなく導入でき、既存アプリケーションや業務運用への影響を抑えながら、エージェント型AIに必要なセキュリティ基盤を整備できる点が特長です。また、ゼロトラストセキュリティをIT/OT・既存システム・ハイブリッド環境にも拡張できるため、データ主権・低遅延・業務継続性を重視する製造現場の要件にも対応します。
IT/OT・既存システム・ハイブリッド環境など全ての環境に延伸でき、データ主権・低遅延・業務継続性を重視する製造現場の要件に対応します。
Profet AIのCEO、Jerry Huang(黄建豪)は次のように述べています。
「AIエージェントの応用は製造業に重大な価値をもたらしますが、セキュリティは導入後に付加するものではありません。顧客がDomain Twin™を信頼するのは企業にとって最重要な競争資産は数十年来現場に蓄積された生産ノウハウだからです。Zenteraとの提携により、当社はインフラレベルでゼロトラストセキュリティを実装し、エージェント型AI機能が拡張していく中で重要な知識資産を安全に守ることが可能になります。」
製造業におけるAIエージェントのセキュリティ課題に対応
企業がAIエージェントを生産システム・予知保全プラットフォーム・データ分析ワークフローへと導入するにつれ、AI実行環境・データベース・MCPサーバー・外部大規模言語モデルの間には新たな機器間接続が生まれます。一方で従来型セキュリティツールではこうした接続の可視化や、コンピュート層・インフラ層におけるきめ細かなアクセス制御が十分ではありませんでした。
Ensage AIは、Zenteraのゼロトラストアーキテクチャを、エージェントAIによって生じる新たなセキュリティ上の死角へ延伸します。これには不正アクセス・シャドーAI・権限昇格・IPスプーフィング・中間者攻撃更にはAIシステムと企業リソース間で発生する制御されていないデータ移動への対策が含まれます。エージェントとリソース間の通信を包括的に可視化することで、企業はAIエージェントの挙動を把握制御し、必要に応じ遮断可能です。これにより製造現場に求められる性能と安定性を維持しながらセキュリティリスクを低減出来ます。
Zentera SystemsのCEO Dr. Jaushin Lee(李兆興)は次のように述べています。
「Profet AIは、製造業における最重要課題即ち競争優位を支える代替不可能なノウハウを保存・拡張可能な形で活用するという課題に取り組んでいます。そうしたノウハウが生産システムと自律的に連携するAIエージェントに組み込まれていく中で、通信経路をネットワーク層で保護することは不可欠です。今回の提携により企業はガバナンス・リスク・コンプライアンス要件に対応しながら、より安全にエージェント型AIの導入が可能になります。」
エージェント型AIに向けたゼロトラストをインフラレベルで実装
全体アーキテクチャにおいてProfet AIはアプリケーション層で、ノウハウのデジタル化・業務プロセスの最適化・エージェント協働機能を担います。一方Zenteraはコンピュート層およびネットワーク層においてゼロトラスト制御を実装します。両社の組み合わせによりAI機能の拡張とセキュリティガバナンスの間にあるギャップを埋める多層的な保護アーキテクチャを実現します。
本ソリューションは、以下の3つの観点からエージェント型AIの挙動を監視・管理します:
- 外部アクセス制御:AI実行環境へのアクセスおよび操作主体の認証・認可
- 外部サービスへの接続制御:エージェントが接続可能な大規模言語モデル・ツール・ドメインを制御
- 内部リソースへのアクセス制御:機密性の高い企業リソースや運用システムへのアクセス権限を制限
本ソリューションはエージェントとリソース間のトラフィックを可視化し、ポリシーベースのアクセス制御を実施するだけでなく、不正なデータ流出を防止し、ネットワーク層から監査証跡を生成することで、企業のガバナンスおよびコンプライアンス対応を支援します。またクラウド経由で通信を中継するSASEモデルとは異なり、オンプレミスまたはハイブリッド環境でも展開可能です。低遅延・データ主権・業務継続性が重視される製造業分野において大きな意味を持ちます。


